ご多用のところ誠に恐縮でございますが、ご来場くださいますよう、お願い申し上げます。
また、ご来場頂けない方々のためにも、本サイトでは製品を詳しく紹介させて頂いております。
是非、ごゆっくりとご覧ください。
ご不明な点がございましたら、またデモをご希望でしたら、お気軽にお問合せください。
オゾンと紫外線を利用した研究用の表面処理装置 EKBIO-1100
本製品は、放電式オゾン発生器、オゾン発生UVランプ、オゾン分解器等から構成され、予熱・加湿用ヒータにより温度の影響を受けずに安定した条件でオゾン/UV処理が可能です。
酸素パージ時に放電式オゾン発生器を作動させ、短時間でオゾン濃度を高めます。
2紫外線も放射し、オゾンを生成します。
低温時における紫外線ランプの性能低下を防止し、光量及び反応性を安定させます。
シャーレに入れた水を加熱し、槽内の湿度を高め、オゾン/UVの効果を促進します。
処理後、槽内に残留したオゾンは、装置内蔵の分解器により安全に処理されます。
※槽内のオゾンは、内蔵されているオゾン分解器により分解しますので安全です。
本装置のご使用には、別途下記が必要です。
1.酸素ボンベ(減圧弁)
2.窒素ボンベ(減圧弁)
3.配管/継手類 など
品名 | 加温・加湿機能付きオゾン/UV表面処理装置(細胞アレイヤ-) |
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型式 | EKBIO -1100 |
定格 | AC100V 50Hz/60Hz(手動切換え) |
消費電力 | 270W |
使用温度 | 5〜35℃(結露がないこと) |
槽内寸法 | W240× H170 × D175 (mm) |
外形寸法 | W615 × H310× D400 (mm) |
質量 | 約27kg |
構成 | オゾン発生ランプ(6W×2本)、放電式オゾン発生器、オゾン分解器、予熱用ヒータ(壁面) 加湿用ヒータ(底面) |
付属品 | ステンレスシャーレ(加湿用)、棚板(2枚) |
消耗品 | 紫外線ランプ(グローランプ)/ オゾン分解器 / ファン |
オプション | PEG基板 / ステンレス製マスク / 流量計(酸素、窒素用) |
ほ乳類の細胞は足場タンパクに接着することで、その機能を維持しています。細胞のアレイ化には、基板上に細胞を固定化する必要があり、細胞が接着する領域と接着しない領域の制御を行うための技術が必要です。
そこでオゾン及び紫外線(UV)を利用し、細胞アレイ基板表面の処理を行い、基板上において細胞接着性タンパクが接着する領域と接着しない領域の制御し、細胞やタンパク質のアレイ化を行うための技術開発を行い、大学等、研究機関向けの実験装置として製品化いたしました。
別売のPEG基板(ガラス表面にポリエチレングリコールを化学修飾したガラス基板)に任意のデザインのマスクを載せ、オゾン/UV処理することで細胞接着性タンパクの接着領域を制御できます。
これにより従来、高額な装置を利用してアレイ化を行っておりましたが、研究室レベルで低コストの細胞アレイ製作が可能となりました。
オゾン/UV処理したPEG基板のマスクを外し、細胞接着性タンパク(フィブロネクチン等)を吸着した後、細胞を播種し、接着制御された各種細胞の様子を示します。
使用するステンレスマスクのパターン通りに細胞の接着領域を制御でき、孔径を変化させることで接着細胞数も制御可能です。
接着領域を制御された細胞が生存していることを確認するために、カルセイン-AM を用いて
細胞の基本的機能であるエステラーゼ活性を観察しました。
細胞は、細胞活性を維持したままアレイ化されていることが確認できました。
オゾン/UV処理による濡れ性制御の例を示します。
(対象とする材質・清浄度等により親水化の効果は異なります)
純チタン板を30分間オゾン/UV処理し、接触角の変化を測定した結果です。
市販のスチロールシャーレを20分間 、オゾン/UV処理した例を示します。
オゾンや紫外線に抵抗性を示す耐熱性芽胞菌である枯草菌芽胞(B.subtilis spore)の菌液を寒天
培地上に塗抹し、本装置で1分間 オゾン/UV処理しました。
(トリプトソイ寒天培地を重層し、35℃、48時間培養後の生菌数)
オゾンや紫外線に抵抗性を持つ枯草菌芽胞が除菌されていることから、多くの細菌類が除菌可能であると推定され、実験機材の表面に付着している微生物の簡易的な除菌装置として利用可能です。
(但し、付着物の形状、有機物質など除菌効果の阻害物質が共存すると効果が得られない場合がありますので、必ず事前に効果をご確認ください)
荏原実業株式会社 計測器・医療本部
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